投稿日:2019/12/07
投稿日:2019/12/07
MECE(ミッシー)とは4つの頭文字を取った造語です。
全体像を把握してから判断を下せるのがベストな思考法ですが、中々そうはいきません。ですので、日頃からある物事でヌケモレがない考えとはどのような事かみてみます。
皆さんはハンバーガーの中身を考えながら食べ進めた事がありますか。
ハンバーガーをMECE(ミーシーあるいはミッシーと読みます)という思考法に合わせて考えてみます。
ハンバーガーを分解したら、どんなパーツで構成されているでしょうか
まずはモレなく考えてみることから始めます。
見たいものだけを見る生き物ならば、意図的に他をきちんと見に行くことです。
論理的に考えるには足し算でモレがないかを先に考えます
その後、引き算→掛け算→割り算を見ていきます。
ヒトをわける場合、男性と女性に分けられます。また大人と子供、既婚と未婚というように、これ以上やこれ以下のカテゴリーにわけられない所をみます。
モノでいえば、「食べられる」「食べられない」にわけられます。
時間で言えば「過去」「現在」「未来」と分けられますね。
最近では、カネに対して「電子マネー」といったカテゴリーも入ります。
最初のハンバーガーに戻って、今度はモレとダブリについてみてみます
左の図は、枠内に対して「ミッシーになっている状態」といえます。しかし右の図は白色の空白があったり、ベーコンやレタスが他の素材に被っているように見えます。右の図では「ミッシーになっていない状態」といえます。
ここまで分けてみて、初めて「打ち手」を考えていくことが出来ます。
この「割り算」「掛け算」「引き算」を考える所まで辿り着けば、面白くなってきます。例えば、人手が少ない現場の声から「とにかく人を増やして下さい!」との意見が「あるある」ですが、それは単純に人を増やすという「足し算」の発想になってしまっています。
ところが、「割り算」の発想があると「人を増やすポイント以外にエネルギーを注ぐべき自社独自の強みが見つかる」とか「掛け算」の発想があると「今まで活躍していなかったAさんとBさんを組ませるとチーム力が上がる」とか「引き算」の発想があると「なんでこの業務やってたんだっけ?」という所に気が付きます。
私の専門畑は医療介護マネジメントですが、医療現場でも非常に使える基本の思考法です。皆さんも是非、使ってみてください(^^♪
次回は、「論理の3角形」と呼ばれるフレームワークを紹介します。