論理の3角形

投稿日:2019/12/10

考え方は「ピラミッド」で整理する

結論や意見を整理するときに使います

皆さんは「一番伝えたいメッセージ」を効果的に使っている、もしくは考えることがあるでしょうか。ここでは論理の3角形におけるポイントを紹介していきます。次のような問題に少しでもあてはまれば注目です。

  • 大事な事を伝えられない
  • 相手が何を言っているのかわからない
  • たくさん話したのに、何度も同じ確認をする

自分の周りでこのような事がおきてないでしょうか。最近は日本人の読解力が低下しているのをニュース等で目にします。
結論や意見を「読み解いて」「論点を編集する」事が自分の脳内でスムーズにできると、思考法のアップデートにつながります。
今回は事例を通してみていきましょう。

医療現場での経験から抜粋したやりとりです

後進の教育担当「さくら」さん

さくらさんは、何やら怒っています

後輩の和夫くんに話しています・・・

和夫くんへの注意?指導?感想?

結局「さくら」さんが言いたかった事は何でしょうか?
もっとわかりやすく表現することが出来るでしょうか?

理由をシンプルに

明らかに3つの理由が見やすいですね

最初の長々とした文章よりも、後の3つの理由の方がシンプルで、わかりやすい表現になっています。

構造化する事で理解する

構造化することで整理整頓。そしてこの3角形がピミッドに例えられるため、ピラミッドストラクチャーとも呼びます。

「なぜ?」「だから?」を往復できるか

大事なのは、それぞれの理由と結論を往復して意味が通るかです

患者さんと友達みたいに話した「だから」私は指導者として恥ずかしい
私は指導者として恥ずかしい「なぜ?」患者さんと友達みたいに話したから

バイタル管理をせず不安にさせた「だから」私は指導者として恥ずかしい
私は指導者として恥ずかしい「なぜ?」バイタル管理をせず不安にさせたから

言葉づかいがなっていない「だから」私は指導者として恥ずかしい
私は指導者として恥ずかしい「なぜ?」言葉づかいがなっていないから

このように全ての結論や意見を、日頃から意識して構造化しておく事が重要です。

大切なのは「論点」として活かすこと

実はここからが本題です。それぞれ出てきた3つの理由や根拠をどのように活かすかで、今後の動向が左右されます。
理由や根拠が活きるように「意味づけ」してから現場に落とし込みます。この「意味づけ」が出来ていないコミュニケーションが圧倒的に多いのです。せっかく論点が整理できても「意味づけ」されたものでないとメッセージとして相手に伝わりません。

今回はここまでです。前回紹介したMECEと論理の3角形はセットで練習すると、倍々で思考法がアップデートできます。

お目通しありがとうございました。
次回は、これまで紹介した思考法を踏まえた上で最も重要になる「重要思考」を紹介していきます。